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MARVEL TREASURY SPECIAL CAPTAIN AMERICA'S BICENTENNIAL BATTLES

1976年

EDITED, CONCEIVED AND DRAWN BY JACK KIRBY

 

 このコミックは、1976年のアメリカ合衆国建国200周年の時に、MARVEL TREASURY SPECIALという大判装丁のレーベルで発行された。CAPTAIN AMERICA BY JACK KIRBY: BICENTENNIAL BATTLESという名称でTPB化もされている。編集/創作/作画はもちろんJACK KIRBY、インクはH. TRIMPEJ. ROMITAB. SMITHが担当している。

  序文は「歴史とは人々だ!」という力強い宣言から始まる。これからアメリカ合衆国の歴史を旅することになるキャプテン・アメリカだが、それはミスター・ブダという剃髪の謎の人物がいきなり出現したことによる。カービー得意の、1ページ目から事件が始まっている構成! このミスター・ブダという人物は、その後エルダーズ・オブ・ユニバースコレクターグランドマスターと同類ですね)のコンテンプレイターがその正体と設定されるが、これが初登場。霊体として現れたミスター・ブダは、装飾の施されたピラミッド状の座具の中に入ると受肉し、座禅を解き扉を開けて座具から出てきた。アストラルボディからピラミッドパワーによって肉体を現出させたと説明するミスター・ブダだが、突飛すぎてキャプテン・アメリカは信じない。ミスター・ブダは手を合わせて挨拶するが、相手の宗教的な物言いにキャップは自分には必要ない、国のための仕事が待っていると歩き去る。だがミスター・ブダはキャプテン・アメリカが知らないうちに力を使い、時空ゲートを超えさせた。

 キャプテン・アメリカはいつの間にか迷路のような場所を歩いており、床が抜けて落下。うまく着地するが、そこはあり得ない場所だった。背後の壁にはハーケンクロイツが掲げられ、目の前にいる兵士はどう見ても第二次大戦中に見たナチスの警備兵だ。素早い動きで警備兵を捕らえ黙らせたが、キャップは混乱する。これはミスター・ブダのトリックか? しかし、かつて体感した’40年代にしか見えない。物音を聞いてドアを開けてみると、三人の男が誰かを拷問している。三人が振り返った瞬間、キャプテン・アメリカは驚愕した。アドルフ・ヒットラーナチス親衛隊が、捕らえたバッキーを椅子に縛りつけ尋問している! この時期はウインターソルジャーの設定はなく、キャプテン・アメリカはバッキーを失ったことを永遠に後悔していたので、この驚きたるや凄まじいものだろう。バッキーに駆け寄ろうとするキャップを、ドアの陰に潜んでいたレッドスカルが狙うが、シールドを叩きつけてあっさり倒し、親衛隊と戦闘開始。敵を殴り飛ばし、シールドを投げてピストルを弾き、逃げるヒットラーを掴んで顔を親衛隊と鉢合わせにぶっつけて倒した。

 キャップは目の前のバッキーに感激し声も出ない。だがバッキーはキャップがすぐに縄を解いてくれないのに不満を言う。あわててほどきにかかるキャップ。ナチス兵が駆けつけ、機関銃を撃ち込んできた! 間一髪、窓から脱出するキャップ&バッキー。キャップはバッキーにきみは最高のパートナーだと話すが、そんな場合ではない。木の枝を掴んでうまく着地し、バッキーは藪を抜けて先へ駆けていく。キャップも続くが、バッキーの姿が見えなくなる。バッキーの名を呼びながら走るキャップは時空ゲートを抜け、再びミスター・ブダの前に現れた。古傷をえぐるようなまやかしを見せたミスター・ブダに怒るキャプテン・アメリカだが、ミスター・ブダはあれは現実だと答え、これは痛みしかもたらさなかったかと問う。内心、バッキーと再会できたことを嬉しく思ったと認め、キャプテン・アメリカはミスター・ブダと握手し立ち去った。だが彼の旅はこれから始まるのだ。ミスター・ブダはキャプテン・アメリカの手に秘かに護符を付けていた。

 ミスター・ブダの館の中を歩いて行くと、壁や天井に戦場が映されている。あまりに生々しい兵士たちの姿に動揺したキャップは扉を開けて外へ出る。ミスター・ブダの影響から逃れるためその場からすぐ立ち去ろうと考える。

 キャップはタクシーを止め乗り込んだ。運転手は子供が持ってるマーヴルコミックにサインをいただきたいねえと話しかけ、運転しながら、誰かがこの国の全てを見るとしたらそれはあんたじゃねえかなあと言う。ふと右の手のひらを見ると、○と△を組み合わせた徴が付けられていた。まだミスター・ブダの影響下にいることを悟るキャップ。見れば、タクシーに乗っていたと思っていたらそこは馬車の中だった。

 馬車から降りると、そこは200年前のフィラデルフィアだった。誰もが奇異の目でキャプテン・アメリカを見て、噂する。UFOを見たような反応だなとキャップは呟くが、UFOって何だと返される。野次馬のような人たちの話題になる中、僕の雇い主がお話ししたいと言っていますという少年がいた。ついていったキャップは、驚くべき人物と会う。ベンジャミン・フランクリンだ。彼はキャプテン・アメリカを出迎え、新聞を出版している者ですと自己紹介し、店に招いた。合衆国建国の父の一人を驚きの目で見つつ、招待を受けるキャップ。フランクリンは従業員に椅子を出させ、飲み物を出してもてなし、ベッツィー嬢を見つけてこいと命じる。キャプテン・アメリカカップを少年に返して礼を言う。少年はジョン・ステイシーですと名乗り、あなたのコスチュームは本当にいいですねと話す。部屋へベッツィーという女性が入ってきた。ベンジャミンは、凄いインスピレーションをくれる人物を迎えているぞとキャップを紹介する。ベッツィーはキャプテン・アメリカを一目見るなり驚き喜び、この衣装を作った人を賞賛するわと感激する。フランクリンは、彼女は優秀な裁縫師なんだと紹介する。フランクリンはキャップの服をスケッチしはじめ、ベッツィーはコスチュームを調べ始めた。昔のアメリカの人々の熱意を感じるキャプテン・アメリカ。フランクリンはスケッチに色をつけ、キャプテンに見せ、自由のための愛国心を呼び起こすデザインだと話し、これを旗にしたらと提案。気づき、驚くキャップにフランクリンは、ベッツィー・ロス嬢は大陸軍の旗をデザインするんだ、ワシントン将軍に乞われてねと話す。ベッツィー・ロスはアメリカ合衆国国旗を作ったとされる人物だ。自分は歴史に干渉したのか?と驚き、店を飛びだし走り去るキャプテン・アメリカ

 壁にもたれかかっていると、後ろから肩を叩かれた。先程の時代とは違う感覚があった。キャップに話しかけてきた紳士は、酷い時代だよな、貧民用の無料食堂に案内するぜと言う。それは断り、新聞売りの少年に声をかけて新聞に書かれた年を見せてもらう。新聞売りの少年は、誰も新聞を買ってくれない、売れなきゃ今週は石鹸食わなきゃならないよと話す。今は1930年代、大恐慌時代なのだ。ギャングの乗る車が止まり、新聞をよこせと声がかかる。少年が新聞を渡すとギャングは少年の顔を押しのけ、代金を払わず走り去ろうとした。キャプテン・アメリカはドアごとギャングを引き出し、代金を払うんだと叫ぶ。ギャングたちは発砲し、キャップは盾で少年を守る。警官が駆けつけるがギャングの車は走り去ってしまった。キャップに引き抜かれたギャングは警官に逮捕されるが、文句を叫ぶ。新聞売りの少年も叫び返す。この子供は「俺がコミック描きになったら…」と話す。これはカービー本人ですね。キャップの右手の徴がまた働き、荒れ地に出現した。

 強い日射しを避け、岩場へと歩くキャップ。岩場にはアメリカインディアンの部隊が身を隠していた。酋長に配下が、白人の歩兵だろう、殺すかと訊ねるが、酋長は何者かわからん殺すなと命じる。キャプテン・アメリカの背後から、気配を消したインディアンがライフルを突きつけた。キャップは前転しながら蹴りを撃ち込み逃れる。インディアンたちの銃撃が始まり、キャップは飛び退くが、左足を投げ縄で捕らえられた。しかしそこはキャプテン・アメリカ、縄を引く力に負けずに立ち、両腕で二人の相手を倒した。酋長はライフルをかまえる部下を制し、キャップと話をする。キャップは「相手が戦わぬ者を殺すジャッカルなら撃て」と答え、二人はわかり合う。キャップには相手がジェロニモだと判っていて、自分は平和を守ることを求める男だと言う。ジェロニモはキャップの中に偉大な魂を見る。だがいま白人がインディアンを狩っており、自分たちも対抗してここで待ち伏せをしている、死か自由かだと話す。キャプテン・アメリカは、自由か死かとはアメリカ人としての言葉だ、我々は兄弟でありつつ異人だが、一つの人民になるんだと理想を語る。だが戦闘は近づいており、この場で何が真実か決めるのは銃弾だとジェロニモは答える。ついに銃弾が届くようになり、インディアンたちは馬に乗って配下を連れ走り出した。キャプテン・アメリカは白人の騎兵隊めがけて走る。必死で止めようとするが、この戦いは歴史の一部であり、スーパーヒーローにも止められない。キャップは「別の道がある!みんなアメリカ人なんだ!」と絶叫する。だが右手の徴がキャップを別の時代へと飛ばした。

 気づくとキャップは地面に埋まっていた。男たちが力を合わせ、彼を引っ張り出してくれる。だが話を聞くと、坑道で落盤が起こり、全員生き埋めで死を待つのみという状況だという。皆があきらめ、錯乱して叫びだす者も出る。さらに、岩の間からガスまで噴き出してきた。絶体絶命! キャプテン・アメリカは全力で岩を押し、死力を振り絞って押し続け、最後には脱出口が開けた。九死に一生を得た鉱夫たちは助け合いながら脱出する。頭上に地上へ通じる穴が見えた。鉱夫たちは、自分たちを助けてくれた謎の男を見つけようとするが、もうどこにもいなかった。

 気づくとキャプテン・アメリカ複葉機に乗りドイツ機に狙われていた。敵はエース級の腕を持ち、機関銃弾が操縦席をかすめる。第一次世界大戦だ。塹壕から歩兵たちが空中戦を見て応援している。キャプテン・アメリカといえども、これほど古い複葉機は不慣れだ。宙返りをしても敵機は追いすがってくる。機体を横にして木と木の間をすり抜けるという荒技で、敵機はついて行けず木に激突した。だが後方から前方に目を戻したとたん、眼前にドイツの観測気球があり、激突寸前に飛び降りる。時空ゲートが開き、キャップは再びミスター・ブダの前に出現させられた。自分をもてあそぶ相手に怒り、すぐに徴を取れと要求するキャップだが、ミスター・ブダは得るものは無かったのか、そして悲劇のない歴史はないぞと言い、まだこれをやめるつもりはないようだ。反論するキャップだが、またも時空転移されてしまう。

  背後から強烈なパンチを浴び、倒れるキャプテン・アメリカ。口髭が特徴のこの相手は、アメリカボクシング界伝説の男、ジョン・L・サリバンだ! 観客たちは盛り上がり、口々に声援を叫ぶ。サリバンの左ストレートを避けカウンターで右パンチを打ち込むキャップ。超人兵士の力で打ち込んだパンチにも耐える相手に驚くキャップだが、二度三度のパンチでついにサリバンは倒れ込んだ。そこに警官隊が突入。この当時、まだボクシングは合法ではなかったのだ。大混乱になる会場。キャップはサリバンの体を引きずって避難させる。

 が、気づくとまた時空が変わっており、銃を突きつけられていた。キャップは黒人をかばっており、何人かに取り囲まれている。この奴隷制度廃止論者を殺して賞金を得ようぜという賞金稼ぎたち。南北戦争の時代だ。黒人は、ここでは奴隷制度は廃止されたと主張する。キャプテン・アメリカは法を犯している賞金稼ぎたちに反論する。だがそんな説得は通じず、相手はキャップを縛り首にしようとまで言い出す。その時、離れたところにいた若いガンマンがライフルで狙撃。それをきっかけとして黒人とキャプテン・アメリカは反撃を開始した。超人兵士の怪力で、賞金稼ぎたちは次々と空を飛ぶようにぶっ飛ばされていく。これには援護の狙撃をした若者も驚いた。最後の一人を殴り倒したあと、キャップは黒人の男にも仕返しはやめるよう諭す。黒人の男は自分に友人や兄弟と呼びかけるこの白人の男を信じ、挨拶を交わして別れた。それを遠くから見ている若者。彼の父親がやって来て、息子が奴隷商人を倒す手助けをした聞いて誉める。この父親こそ、奴隷廃止活動家ジョン・ブラウンだ。

 馬に乗り、夕陽の中、歩を進めるキャプテン・アメリカ。途中で馬がトカゲに驚き暴れ、落馬してしまう。馬は走り去り、立ち上がったところに、ジープがやって来た。また時空が移動したのだ。警備兵に話しかけ、同乗して砂漠地帯を進む。途中で待っていた兵士がジープを止め、キャプテン・アメリカは中に招かれる。キャプテン・アメリカにはここで何が起こるのか判っていた。指揮官の将軍はキャプテン・アメリカの参加を歓迎し、閃光防御用のアイマスクをつけるように言う。科学者・軍人・官僚が並び見守る中、カウントダウンが行われ、巨大な火球が砂漠に立ち上がった。人類は原子爆弾を手にし、新たな時代が幕を開けたのだ。軍人たちがふと見ると、すでにキャプテン・アメリカはおらず、アイマスクだけが落ちていた。

 炎の前に立つキャプテン・アメリカ。だがこちらは原子爆弾ではない。大火事が街中に広がっていた。逃げまどう人々。一人の男が火の回っているビルに入ろうとしていた。キャプテン・アメリカはその男に組み付いて止める。話せ、重要な物を持ち出さないとと暴れる男に、命の方が大事だとキャップは言い、ビルの前でもみ合う。と、ビルの壁が崩れてきた。キャップはシールドで防御し、男を救う。助かったと言う男に、生きることを考えてくれて良かったとキャップは答えるが、さすがにダメージを負っていた。男からここがシカゴだと聞き、1871年シカゴ大火なのだと知る。街が全て灰になってしまうと言う男に、新しい街として生まれ変わるよと答えるキャップ。道路は避難民であふれ、火から逃れるために川の橋に人が殺到していた。と、誰かが川に落ちたと声が上がる。キャプテン・アメリカはすぐさま飛び込んだ。水中は暗く何も見えない。さらに、またも別の時空に転移される。

 水中に突然、サメが現れ、襲いかかってきた。水中で思い切りのけぞって反転しサメに一撃をくらわせるキャップ。だが息が続かず絶体絶命だ。そこへ、潜水服の人物二人が現れてキャップを救い、海底基地へと運ぶ。中に運び込まれ、酸素ボンベから呼吸をすると、キャップは蘇生した。中にいた男はキャップにあなたはスーパーヒーローだねと言い、ここで研究されていることが世界の食糧問題を解決するかもしれないと話す。キャップの手の徴が働き、時空転移しまたもミスター・ブダのところへ運ばれた。

 ミスター・ブダは逆さ吊りになりヨガに励んでいた。キャップはこの旅はいつ終わるのか、アメリカはどの時代も私の知るアメリカだったと話すが、ミスター・ブダはまだ結論にたどり着くには早いと考えているようで、次なる舞台へとキャップを送り込む。空に地球が見え、岩だらけの月面にキャプテン・アメリカは時空転移していた。

 宇宙服を着たキャプテン・アメリカは、意外にも月面で爆発が起き、飛んで来た破片を受け体勢を崩す。向こうから、兵員輸送機が飛んできて、何かと交戦し重火器を撃ちまくっていた。未来では、人類は月面でも戦争を繰り広げているのかと驚くキャップ。月面を進むと、何人もの歩兵が戦っていた。月面戦車の残骸を発見し、中に生存者がいないかとガラス面をのぞき込むが、誰も見えない…。ガラス面に写ったキャップの姿が変化していき、そのガラス面は月面戦車のキャノピーではなく、カメラのレンズになった。

 時空転移し、キャプテン・アメリカは昔の映画の撮影現場に居た。監督やカメラマンや俳優たちが沢山おり、キャップはその中を歩くが、メルビン・グラバーという映画業界人の目にとまり、映画に出ることになってしまう。兵隊コスプレのダンサーたちに囲まれ、華々しいプロパガンダ映画の中心人物にされてしまうキャップ。戸惑っていたキャップだが、あわてて「やめろ!」と叫び撮影を止め、さらにミスター・ブダに怒鳴る。

 周囲のダンサーは消え、ミスター・ブダの声がしはじめた。キャップはこれで真実のアメリカを見せたつもりなのか、アメリカ人たちが立ち上がる時の原動力という本質は何だというのかと怒鳴る。これまでキャプテン・アメリカを翻弄してきたミスター・ブダだが、最後の転移に同行するという。見ればキャップの手のひらの徴が消えかかっていた。キャプテン・アメリカアメリカの本質を見つけミスター・ブダに示せるのか?

 二人は田舎町に現れる。カントリーミュージックが聞こえてきた。老人が庭先でフィドル(バイオリン)を弾き、仕事の疲れを離れて安らぎを得ていた。それを聞かせてもらいながら、キャップの心も和らぎ、これもアメリカなんだとブダに言うが、ブダはまだ満足せず、最後の転移を行う。二人は貧民窟(ゲットー)で懸命に勉強している青年のところに現れた。キャプテン・アメリカは、不遇な境遇にもかかわらず努力することを選んだ青年の姿に、これこそ本質だと確信する。この結論にたどり着いたキャプテン・アメリカを見て、ミスター・ブダは合掌し消えていった。唐突な離別に驚くキャップだが、いま二人のどちらにも真実は共有されていた。

 そこで子供の声が聞こえる。キャプテン・アメリカを見つけた子供たちが駆け寄ってきたのだ。子供たちは憧れのヒーローを前に口々に話をし質問する。スーパーヴィランがこの通りに隠れていてそれを探しに来たの?と言われ、僕はどんなスーパーヴィランよりもでっかい何かを探していたが、ここでそれを見つけた、きみたち若者だよと答えるキャップ。全てのアメリカ人が、自分が抱える問題に打ち勝てるよう十分に強く賢くなるということが最も大切だと話すキャプテン・アメリカ。まだまだ子供たちが集まってきた。沢山の子供たちに囲まれ、皆を励ましながら、キャプテン・アメリカはついに長かった旅の終着点に行き着くのだった。

 

 ジャック・カービーによる、子供たちへの明確なメッセージが込められた快作。キャプテン・アメリカによるアメリカ合衆国の歴史巡りで多くの場面が楽しめ、描かれたキャラクターの意思と、最後の到達点が胸を打つ。もちろん、ジャック・カービーならではのアートも堪能できる。是非お勧めしたい。

 アメコミビブリオバトルというイベントに参加しこのコミックを紹介したので、音声がアップされたYouTubeも御案内します(マイクを使わずに喋ったので音声を上げて聞いてください)。アメコミビブリオバトルは非常に楽しかったので興味がある方は是非御参加を。

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 このコミックが収録された合本は

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