アメコミ情報誌SleepWalker Blog版

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MACHINE MAN Vol.2 #4

1985年 JAN

TOM DEFALCO -- PLOT/SCRIPT

BARRY WINDSOR-SMITH -- PLOT/ART/COLOR

 

 サンセット・ベインのところへ行こうとするマシンマンを、ギアーズ・ガービンをはじめ仲間たちは無謀だと止める。だがハッスルだけは賛成する。自分もあの女に捕まり、ジョキャスタというロボットが止めなかったら酷い目にあっていたわというハッスル。マシンマンはジョキャスタがマダム・ベインのところに居ることを知り、さらに敵陣へ乗り込む決意を固めて出て行く。ハッスルは他の皆がマシンマン支援に動こうとしないのに驚く。ブレインは、ベイントロニクスの本部の位置すらわからないことを指摘。

 マシンマンは外へ出て、アイアンマン2020との戦いの際に切り離した右腕を回収し再び装着。その近くで、敵が乗っていた飛行スクーターの通信機が生きているのを発見。

 ガービンたちは、飛行バイクが飛び立つ爆音に驚く。外へ出てみると、すでにマシンマンが飛び立っていた。一同はその近くで敵の通信機を発見し、マシンマンがベイントロニクス本部の位置をつかんだ事を知る。ガービンもマシンマンを助ける意志を固め、一同は他の飛行バイクのところへ駆ける。

 街の上空を飛んでいくマシンマン。彼が目指すベイントロニクス本部では、アイアンマン2020が機体を整備しエネルギーを充電していた。そこへサンセット・ベインから通信が入った。あなたのサンクチュアリ攻略が失敗したから報復が来たと、マシンマン襲来を伝えるサンセット。彼女はドクター・サイクローブに命じ、ロボット兵にマシンマンを迎撃させる。

 飛行バイクをビルの屋上に着陸させたマシンマンだが、ロボット兵軍団のライフルが乱射される。飛行バイクを盾にし防御するマシンマン。そこへスリックが急降下、乗ってきた飛行バイクから飛び降りバイクをロボット兵軍団に突っ込ませた。スリックを受け止めるマシンマン。他のミッドナイト・レッカーズも合流してきた。マシンマンはスリックに無益な破壊はやめろと言う。だがガービンが、お前はサンセット・ベインが迎えてくれるとでも思ったのか、これは戦争なんだと諭す。仲間がロボット兵を食い止めている間に、マシンマンは再び飛行バイクに乗り、ビルの側面のガラスをぶち破って司令室に突入!

 マシンマンは宿敵サンセット・ベインに対峙し、お前のために何十人もの人間が死んだ、戦いをやめろと言う。サンセットはドクター・サイクローブに屋上での戦闘停止を命じる。だがその直後、アーノ・スタークマシンマンを殺すのよと指示。司令室内でアイアンマン2020とマシンマンの壮絶な殴り合いが始まった。

 サンセット・ベインはその間にジョキャスタに通信し、屋上での戦いを再開させレッカーズを消し去りなさいと命じる。躊躇するジョキャスタに命令に従いなさいと指示し、サンセットはジョキャスタの横にいるブリックマンに、私たちの敵が今夜破壊されるのよと言う。だがもしアイアンマンが負けたらどうなると言うブリックマンに、酒はやめなさいとだけサンセットは答える。

 アイアンマン2020のパンチが何度もマシンマンに打ち込まれる。マシンマンは巴投げでアイアンマン2020をコンピューター・コンソールに叩きつけ逆転。私は戦いたい訳じゃない、狂気を終わらせるため話をしたいんだと言いながら、アイアンマン2020を殴り続ける。このままではマシンマンが勝ってしまうと、サンセット・ベインは切れたケーブルを持ち、マシンマンの後頭部に押し当てた。スパークで装甲が吹きとび内部メカがむきだしになり、倒れるマシンマン。サンセットはアーノ・スタークに、あんたたちが戦っている間に屋上の戦闘を再開させたわ、あんたも行ってミッドナイト・レッカーズを殲滅しなさいと命じる。それを聞いて立ち上がるマシンマン。その姿をスクリーンで見て、なぜそんな状態で動けるのと驚くジョキャスタ。その横で絶望のあまり顔を手でおおいながら、奴は制止不能なんだとわめくブリックマン。

 ぼろぼろの状態ながら、アイアンマン2020にパンチを打ち込み、優勢なマシンマン。ボディへ一撃をくらわし、アイアンマンを抱え上げ、私はもうあなたを殺すことさえできる、だがそうはしない、私はあなたより良い人間だからだ!と叫び、マシンマンはアイアンマン2020をコンソールに叩きつけた! 決着だ。マシンマンは再びサンセットと対峙する。ジョキャスタはロボット兵に停戦を指示し、マシンマンの元へ走る。敗北を知ったブリックマンはピストルを取り出し、こめかみに当て自分に始末をつけた。マシンマンは手を伸ばしてパンチを打ち込みながらサンセットを追いつめるが、そこへジョキャスタが駆けつけ、マシンマンを止めた。

 屋上ではロボット兵の動きが止まり、戦闘が終わっていた。そこへ警察の飛行パトカーが飛来し、一同を逮捕すると言う。レッカーズたちはバイクで飛び去り、マシンマンのところへ合流していく。

 敗北し、倒れたサンセット・ベインは、私にどうしろと言うのと訊ねる。マシンマンは、もう私やミッドナイト・レッカーズに関わるのをやめろと言う。マシンマンを心底恐れるベイン。そこへレッカーズがバイクで飛来し、警察が来ていると知らせる。マシンマンは、ベイントロニクスとレッカーズの戦いは終わったと仲間たちに言う。ハッスルはママBがまだ生きていると銃を向けるが、ジョキャスタが間に割って入り、マシンマンもサンセットは戦いをやめると言ったとハッスルを止める。こいつが嘘ついてたらどうするのと言うハッスル。マシンマンはサンセットに、もし約束を破れはどうなるかわかっているなと言い、敗北に打ちひしがれたサンセットは今後の関与を否定する。ジョキャスタはサンセットが約束を守るか私が見ているわと言う。自分と一緒に行かないことを選んだジョキャスタに驚くマシンマン。彼女には自分が必要なのと答えるジョキャスタ。警察の飛行パトカーが飛来しライトで照らされる中、マシンマンはジョキャスタと別れ、仲間たちと共に飛び立つ。ジョキャスタはマシンマンたちの逃亡を助けるため、飛行パトカーにジャミングをかける。飛び立った一同は、朝日に向かって飛んでいくのだった。

 

 全4話のマシンマンのセカンドシリーズ完結。アイアンマン2020との格闘戦が、敵基地のスクリーンの様々な映像をバックに繰り広げられ、とんでもなく盛り上がる。この4冊の仕上げと彩色は、#4ではアートも担当したバリー・ウィンザー=スミス(日本では日本語版が刊行されたWEAPON Xや、マーヴルXの8号に掲載されたUNCANNY X-MEN #205のアーティストとして有名)が手がけていて、カラフルでありつつもくすんだ色彩に仕上がっていて魅力的だ。