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CAPTAIN AMERICA ANNUAL #4

1977年

WRITTEN, DRAWN & EDITED BY: JACK KIRBY

 

 マグニートの攻撃を受けるキャプテン・アメリカ! 磁力で室内の中の物が飛ぶ。だがマグニートの目的はキャプテン・アメリカ打倒ではなかった。そこに住むジョー・キーガンに会ったマグニートは、この男が手に入れていた新たなミュータントを要求。それは腕時計に収まるほどの小さい男で、ミスターワンと呼ばれていた。このサイズは我が目的にとって完璧だと言い、マグニートは磁力でキーガンから腕時計を取り上げる。だが次の瞬間、背後に立つ大男の豪腕がマグニートの頭をヘルメットごと押し潰し腕時計を取り返した。大男をスターツと呼ぶキーガン。マグニートはミスターツーにぶっ飛ばされ、一時撤退する。キーガンはキャップに腕時計を託す。

 諜報機関シールドの研究施設で調査されるミスターワン。その脳波を解析すると、ここから出せと要求しており、それと同時にミスターツーが襲来。暴れるミスターツーだが電撃を浴びせられ倒された。

 一方マグニートは、両手で持てるほどの小型宇宙船を手にしていた。彼はこれにミスターワンを乗せ、星々の世界を探検させようとしているのだ。そこに千里眼の能力を持つピーパーキャプテン・アメリカの位置を発見したと報告。他にもスリザーショッカーリフターバーナーという男たちが集結している。これが彼の配下となった新たなブラザーフット・オブ・エビルミュータンツなのだ。

 キャプテン・アメリカはミスターツーのジョギングに同行していたが、突如草原に火が放たれた。発火能力者バーナーの仕業だ。続いて蛇人間スリザーがキャップを絞めあげる。剛力リフターはミスターツーに岩をぶつけ、相手を頭上に持ち上げた。反撃するミスターツーだが、ショッカーの爪によるエレクトロ・タッチの衝撃をくらい倒されてしまう。だがそこへシールドの部隊が到着。ブラザーフット・オブ・エビルミュータンツは退却する。座り込んだまま動かなくなったミスターツーについて考えるキャプテン・アメリカ。シールドの研究室に戻るとすでにマグニートに襲撃されておりミスターワンは連れ去られていた。キャプテン・アメリカは、ミスターワンとミスターツーが二つの体を行き来できる同一人物であると確信する。

 マグニートはミスターワンを脅して異星の小型宇宙船に乗ることを強要しようとしていた。ミスターワンの目が閉じていき、シールド基地ではミスターツーが目覚める。彼に同行しマグニートのアジトへ向かうキャプテン・アメリカ

 ピーパーはそれを察知し、マグニートはミスターワンの体をつまみあげて宇宙船へ入れる。そこへ壁をぶち割りミスターツーが襲来。スリザーが巻き付いて止め、ショッカーが攻撃しようとするが、キャップのシールドがショッカーに激突。続いてリフターを攻撃するキャップだが通じず持ち上げられてしまう。だがミスターツーがスリザーを振り回してリフターにぶつけ、二人とも倒す。バーナーの火炎に苦しむミスターツーだが、今度はキャップのパンチがそれを救った。けれどもミスターツーはそこで動かなくなる。残る敵はピーパーだが、その目は遠隔視だけでなく、ビームも発射できるのだ。巧みに盾で受けとめ、ピーパーをダストシュートへ放り込むキャップ。

 マグニートは宇宙船の最終調整をしていた。内部でミスターワンが動いているのを確認し、星々の力を我に!と命じる。そこにキャプテン・アメリカが飛び込んでくるが、マグニートは磁力で相手の体をぶん回して叩き伏せる。さらに剣を飛ばしてキャップの首の周囲の床に突き立てた。キャプテン・アメリカは蹴りで反撃するも、ブラザーフット・オブ・エビルミュータンツが駆けつけ、絶体絶命となる。そこで宇宙船内のミスターワンが操縦装置を起動、宇宙船は大爆発と共に飛び立つ。辛くも生き延びたキャプテン・アメリカはその場を去るが、マグニートたちも生きている事を確信するのだった。

 

 冒頭からアクション!、珍妙な新キャラでおどろかせ、さらにアクション!という、ジャック・カービーならではの展開! キャプテン・アメリカ、マグニートという、自身が生み出した著名キャラクターに加えて、二人一組のミュータントや新しいブラザーフット・オブ・エビルミュータンツ(リフターなんて「持ち上げる」というだけのミュータント能力!)と多数の新キャラを登場させて、矢継ぎ早にバトルを見せて楽しませてくれる。

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